過去ログ(管理人) さんのコメント
(2003/10/16 02:26:27)
※これは過去ログを整理したものです(管理人)
No.663
投稿時間:03/03/19(Wed) 04:56
投稿者名:すう
Eメール:
URL :
タイトル:「〜し、〜し」について
こんにちは。「みんなの日本語?」の28課で 結果の「〜し、〜し」が 3パターン出てきます。
1.値段も安いし、味もいいし、いつもこの店で食べています。
2.値段も安いし、味もいいし・・・
3.値段も安いし、味もいいですから。
2と3については まったく違和感がないのですが、1については 教えている時 かなり違和感を感じました。これは 単に自分が日常使わないから
そう感じるのか あるいは 他に理由があるのか よくわかりません。どなたか是非ご意見をお願いします。
No.664
投稿時間:03/03/21(Fri) 00:13
投稿者名:Oyanagi
Eメール:oyanagi@tky2.3web.ne.jp
URL :
タイトル:私は違和感はありませんが
すうさん、こんにちは。管理人のOyanagiです。
> 1.値段も安いし、味もいいし、いつもこの店で食べています。
> 2.値段も安いし、味もいいし・・・
> 3.値段も安いし、味もいいですから。
> 2と3については まったく違和感がないのですが、1については 教えている時 かなり違和感を感じました。これは 単に自分が日常使わないから
> そう感じるのか あるいは 他に理由があるのか よくわかりません。どなたか是非ご意見をお願いします。
私はそう違和感を感じませんが、もし、感じる人がいるとしたら、<理由>を列挙する用法になる場合には「〜から」をつけないと落ち着かないと感じるのかもしれませんね。
1の文を次のように「から」をつければ不自然に感じないということでしょうか。
→値段も安いし、味もいいから、いつもこの店で食べています。
^ ^
ただ、ほかの文型との対比から考えると、理由になっていても、「〜し、〜し、・・・」という文型があってもいいのではないかと思います。
「〜し」の文型について、参考書などでは、「〜から」「〜ので」と比べて弱い関係を示す、というような説明がされています。それは次のような文を比べてのことですよね。
(ア)「その店はいいですか」
「ええ。値段が安いから、いいですよ」
(イ)「ええ。値段も安いし、 いいですよ」
これを、「〜し」は一つであっても、複数あるという含みがあるから、と考えてもいいわけですが、要するに、「〜し」の部分が一つだろうと、二つだろうと、三つだろうと、取り上げる節の最後が
★「〜から」「〜ので」で終われば、<理由であることを明示>
★「〜し」のまま終われば、<理由であることを弱く主張>
と考えればいいのではないでしょうか。
ですから、<理由であることを弱く主張>する用法からすれば、
「値段も安いし、味もいいし・・・」も
「値段も安いし、いいよね」も
「値段も安いし、味もいいし、いいよね」も
文型として使われると考えていいのではないでしょうか。
ということで、話し手が<理由>を強く主張したければ「から」が表れると考えてみてはどうでしょう。
他の方はどうお考えでしょうか。
No.678
投稿時間:03/04/06(Sun) 20:13
投稿者名:きんちょ
Eメール:akizuki@pr.co.kr
URL :http://akizuki.pr.co.kr/
タイトル:Re: 私は違和感はありませんが
こんにちは。
> 他の方はどうお考えでしょうか。
などと めずらしくOyanagiさんが はなしをふるので,ちょっと かきます。
| 1.値段も安いし、味もいいし、いつもこの店で食べています。
| 2.値段も安いし、味もいいし・・・
| 3.値段も安いし、味もいいですから。
わたしも1.違和感は ありません。
でも,その理由はネイティブの感覚としてよりも日本語教師としての教育的な観点からのものかもしれません。
実際は1.のように いうことは おおくはないかもしれませんね。でも,「〜し,〜し,…」という構文は,最後に 「いつもこの店で食べています」のような まとめが前提にないと つかえないものだということをおさえておくべきだと おもうんです。
はやいはなしが,そういうことをいわずに おしえると,学習者は
「* あさ 7時に おきたし,学校へ いったし,よるテレビをみました。」
などという作文をしかねません。
「〜し,〜し,…」では,「し」の まえの「〜」が「…」に対する理由や実例としての共通性をもって ならんでいるという構造が必要です。教育的な たちばからは,そのことは どうしても強調しなければならないので,1.のような 文を標準として だすことになるのだと おもいます。
しかし,実際に つかわれるのは2.や3.のほうが おおいでしょう。構造として基本的なものと,実用的に よく でてくるものとは かならずしも一致しないということなのではないでしょうか。
No.693
投稿時間:03/04/24(Thu) 20:29
投稿者名:岡本隆博
Eメール:
URL :
タイトル:1.Re^2: 私は違和感はありませんが
〜し、〜し、なんとかかんとか
の場合は、終わりの「〜し」のあとに
「……」を入れて、たとえば、
アソコは値段も安いし、味もいいし……、ホントにいい店だ。
とするほうが私は違和感は少ないです。
会話で言う場合も、どちらかと言えば、最後の「し」のあとで
一拍置いたほうが自然な感じがします。