「できる」と「できない」 [コメントする]

「できる」と「できない」


過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/13 22:51:19)

※これは過去ログを整理したものです(管理人)

[105] できる/できない。 投稿者:momo 投稿日:01/04/21(Sat) 23:05

おひさしぶりです。前回はお世話になりました。
またまた悩んでしまったので、ご相談です。
「休みができた。」とは言いますよね。〈生じた〉という意味での。
でも、反対として「休みができない。」と言いますか?
「休みがない。」とか「休みがとれない。」とは言うと思うのですが、
「できない。」がいまいちしっくりきません。
「去年忙しかったので、休みができませんでした。」というのは、
おかしいと思うのですが、どうでしょうか。
なぜおかしいのかが、説明できません・・・。
本当にやればやるほどこんがらがってきます、日本語。
今、「は」と「が」、「に」と「で」でも相当頭の中がやられています。
この先が大変思いやられる今日この頃です・・・。
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[106] 有形か無形か 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/04/22(Sun) 01:52 <URL>

momoさん、お久しぶりです\(^o^)/
日本語との”格闘”が続いているようですね。
今の苦労が報われる日がきっと来ると思いますからくじけずに頑張ってください。
さて、<発生>の「できる」の用法についてですね。
『基礎日本語辞典』(角川書店)の「できる」の項目の説明を読んでちょっと考えてみました。
同書では分析のところで意味用法を(1)〜(4)に分けて説明していますが、この中の(1)と(2)が関係しているように思います。
以下、説明と例文を抜粋します
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(1)「〜ガできる」
   無形の事柄の生起・成立
   「用事ができる」「二人はできたらしい」
(2)「〜ニ〜ガできる」
   具体的な事物の生起
   <自然発生的>
   「頬ににきびができた」「目尻に皺ができる」「笑うとえくぼができる」
   <他者による意志的行為の結果>
   「横丁にパチンコ屋が二軒できた」「駅前に広場ができた」
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ご質問の「休みができる」は(1)の例になると思います。他には「約束ができる」などがあるでしょうか。このグループは形がないもので、概念だけですから否定形で「〜ガできない」という言い方がないのでしょう。なぜと聞かれても私もよくわからないのですが・・・・(^_^;
「できる」はもともとは「出で来(いでく)」で内部から外に出てくるの意味だから、有形のものはそれが「出来ない」とは言えても無形のものは「ない」だけで十分なのでしょう。
×「用事ができない」
×「二人はできない」(=恋人関係にならない)
×「約束ができない」
(2)のグループは「〜ガできない」と言えるようです。
「この薬を塗っておけば、にきびができない」
「まだ若いから目尻に皺ができない」など
ということで、『形があるものが生まれるかどうか』で説明してみてはいかがでしょうか。
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