過去ログ(管理人) さんのコメント
(2003/10/16 02:05:37)
※これは過去ログを整理したものです(管理人)
No.589
投稿時間:03/01/20(Mon) 07:26
投稿者名:しろ
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タイトル:少し(ちょっと)の用法について
Oyanagさん、こんにちは。
今日の質問は、「少し(ちょっと)」についてです。(あります、います、の文型に限る)
例えば、
* プールに水が少し(ちょっと)あります。
* プールに水が少し(ちょっと)しかありません。
の違いはどのように説明したらよいのでしょうか?
また、この「少し(ちょっと)」を使った文は、数えられるものには使えないように思います。
例:
* 庭に猫が少しいます。/庭に猫が少ししかいません。
その際、「少し」を使わずに他の単語で言い換えられるのでしょうか?
でも、“人”に対しては、使ってもいいような気がしますが、、、
例:
* その広場に人が少しいます。/その広場に人が少ししかいません。
どのような時に、「少し(ちょっと)」が使えるのか、教えていただけたらと思います。
よろしくお願いします。
No.591
投稿時間:03/01/21(Tue) 00:41
投稿者名:oyanagi
Eメール:oyanagi@tky2.3web.ne.jp
URL :
タイトル:「しか」について
しろさん、こんにちは。
> 今日の質問は、「少し(ちょっと)」についてです。(あります、います、の文型に限る)
>
> 例えば、
> * プールに水が少し(ちょっと)あります。
> * プールに水が少し(ちょっと)しかありません。
> の違いはどのように説明したらよいのでしょうか?
これは「〜しかありません」のように「しか」がある場合とない場合の違いということでしょうか。
これは(参考書にはたいてい書いてあると思いますが)話者が対象をどうみるかという判断を示していますよね。
「しか〜ない」の場合はその対象が『(〜には)少ない』という判断を示しています。注:(〜には)の部分は、何かを判断の基準にしているということです。
それを実感するには、それぞれの文のあとにどんな文が続くかで比較してみればいいですね。
* プールに水が少し(ちょっと)あります。
+この水を使って水遊びをしましょうましょう
* プールに水が少し(ちょっと)しかありません。
+これじゃ、泳ぐこともできないし、水遊びも無理ですね。
厳密に言えば、前者は「しか〜ない」の反対ではありません。
反対になるのは「も」ですね。何もないのは、中立と考えればいいわけです。ですから、前者はクールな語り口(?)で状況を客観的に述べる文ではありますが、まあ、たいていは「ある」ことを言うからには、「ある」ことの意義を認めてわけですから、上のような文が続くのが自然でしょう。
それに対して、「しか〜ない」はその量が<少し>であるという判断を示していますから上のような文が自然でしょう。両者を交換すると不自然になります。
※参考書でよく例として出ているのは
「グラスの中に水が半分(だけ)あります」 中立(客観的)
「 水が半分も あります」 <多い!>
「 水が半分しか ありません」<少ない!>
ですね。