過去ログ(管理人) さんのコメント
(2003/10/16 02:04:19)
※これは過去ログを整理したものです(管理人)
No.589
投稿時間:03/01/20(Mon) 07:26
投稿者名:しろ
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タイトル:少し(ちょっと)の用法について
Oyanagさん、こんにちは。
今日の質問は、「少し(ちょっと)」についてです。(あります、います、の文型に限る)
例えば、
* プールに水が少し(ちょっと)あります。
* プールに水が少し(ちょっと)しかありません。
の違いはどのように説明したらよいのでしょうか?
また、この「少し(ちょっと)」を使った文は、数えられるものには使えないように思います。
例:
* 庭に猫が少しいます。/庭に猫が少ししかいません。
その際、「少し」を使わずに他の単語で言い換えられるのでしょうか?
でも、“人”に対しては、使ってもいいような気がしますが、、、
例:
* その広場に人が少しいます。/その広場に人が少ししかいません。
どのような時に、「少し(ちょっと)」が使えるのか、教えていただけたらと思います。
よろしくお願いします。
No.592
投稿時間:03/01/21(Tue) 01:14
投稿者名:oyanagi
Eメール:oyanagi@tky2.3web.ne.jp
URL :
タイトル:可算名詞との相性
> また、この「少し(ちょっと)」を使った文は、数えられるものには使えないように思います。
> 例:
> * 庭に猫が少しいます。/庭に猫が少ししかいません。
> その際、「少し」を使わずに他の単語で言い換えられるのでしょうか?
>
> でも、“人”に対しては、使ってもいいような気がしますが、、、
> 例:
> * その広場に人が少しいます。/その広場に人が少ししかいません。
>
> どのような時に、「少し(ちょっと)」が使えるのか、教えていただけたらと思います。
なるほど、確かに「猫が少しいます」「猫が少ししかいません」はなんか不自然な感じがしますね。
人には使えて、動物には使えないという区別があってもそう不思議ではないですよね。動物は「だれ」では受けられないし、「おおぜい」は人専用だし。
数えられるものの場合には「数+対象名」または「何+助数詞か」を使うことができますね。
「猫が数匹いる」「猫が何匹かいる」
「ビールを数杯飲む」「何杯か飲む」
※「ビールを少し飲む」という場合と意味がちょっと違うような気がします。これもおもしろいことですね。
まあ、数えられるものには使わないと言い切ることはできないでしょう。
「このレポートには間違いが少しある」
「うちには大江健三郎の本が少しある」
「このへんには白と黒の模様の猫はたくさんいるけど、黒一色の猫は少ししかいないね」
ここまで見ると、何か具体的に描写する場合には、単に「うちに本が少しある」「庭に猫が少しいる」よりは自然かなと思いますが、いかがですか。
このへんは私の大好きな(なんか変態オヤジみたいですが)、人間の認知の仕方と関係していそうですね。
今日はこれだけですが、しろさんもこれを参考に「使う場合」「使わない」場合を考えてみて下さい。それでは、また。
■蛇足
実はこの質問をいただいた時にどきっとしました。
なんと、私は以前使っていた初級の教科書で、「動物+少し+います」
ああ、あの時は何の疑いもなくやっていたのですが・・・
「公園にすずめが少しいます」とか。
というのも、その教科書ではそれが文型としてしっかり整理されてのっていたからです。
ああ、あの頃は教科書だから正しいはずだと信じて無我夢中でやっていたんでしょう。今振り返ると恐い話です。まあ、間違いとは言えないのでしょうが、質問をいただいて、そういえばちょっと変だなと思ったしだいです。投稿に感謝します。