反使役化(非対格・非能格) [コメントする]

反使役化(非対格・非能格)


過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/14 14:35:57)

※これは過去ログを整理したものです。(管理人)

[483] はじめまして。 投稿者:りり 投稿日:02/11/08(Fri) 22:50

私、某大学の学生です。突然メールをして申し訳ありません。この度はお願いがあり、メールをしました。
今、私は自動詞の使役化及び反使役化のことについて、勉強しているのですが、そこでどうしても登場してくるのが、非能格動詞、非対格動詞、能格動詞なんです。で、この用語が、外項・内項をどうもっているか、ということの漠然とした事は分かるのですが、これを授業で他の人に説明しようを思うのですが、優しく、且つ分かりやすく説明するには、どうしたらいいでしょうか。色々と参考文献を読んではみているのですが、どうも上手く説明が出来そうにありません。何かよい方法はないでしょうか。もし、よろしければ、お力を貸していただけませんでしょうか。宜しくお願い致します。
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[484] この本は読みましたか? 投稿者:oyanagi 投稿日:02/11/09(Sat) 00:03 <URL>

りりさん、こんにちは。
> 今、私は自動詞の使役化及び反使役化のことについて、勉強しているのですが、そこでどうしても登場してくるのが、非能格動詞、非対格動詞、能格動詞なんです。
どんな授業をおとりになっているのでしょうか。
まあ、それはいいとして、挙げられた用語を見て、すぐに思い浮かんだのは次の参考書ですが、もうお読みですか。もしかしたら、それが「テキスト」だったりするのかもしませんネ(笑)
『日英語対象研究シリーズ5 動詞意味論』影山太郎 くろしお出版
ずばり「使役化」「反使役化・脱使役化」を分析しています。その前提として非能格動詞、非対格動詞、能格動詞、外項・内項の解説があります。(→第1章)
私が読んでみてなかなか分かりやすい解説だと思ったのですが、もしこれをお読みになっているのなら、それを前提にまた投稿しようと思います。
もし、お読みでなければぜひ目を通してみてください。
英語と日本語を例にとってどうしてこれらが違う種類なのかという解説があります。
それではご返事お待ちしております。
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[485] お返事ありがとうございます。 投稿者:りり 投稿日:02/11/10(Sun) 14:55

早速、本のご紹介をしていただきありがとうございます。実は、その本読んでいます。それを読んで、非能格動詞・非対格動詞・能格動詞の説明を短く分かりやすくまとめてみたいと思っているんですが、どうしても、長々と説明してしまう事になり、簡略かつ分かりやすくの説明ができそうにないのです。大変お手数で申し訳ないのですが、それを前提にで結構ですので、良いアドバイスをお願い致します。
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[492] できれば具体的に「どこが」を 投稿者:oyanagi 投稿日:02/11/12(Tue) 01:20 <URL>

> 実は、その本読んでいます。それを読んで、非能格動詞・非対格動詞・能格動詞の説明を短く分かりやすくまとめてみたいと思っているんですが、どうしても、長々と説明してしまう事になり、簡略かつ分かりやすくの説明ができそうにないのです。
そうですか。簡潔かつ分かりやすくですね。
あのう、りりさんは「英語」の構造としてまとめられるんですか、それとも「日本語」の構造としてまとめられるんです。あるいは両方を扱うんですか。
それから、「どの部分」が簡潔に説明できずに苦労しているのか、教えていただけますか。
私としても全体について簡潔にかつ分かりやすくとなると、ちょっとむずかしいので。もう少し的を絞っていただけると有難いのですが。
授業で、とおしゃっていたので、あんまりのんびりとはしていられないのかもしれませんが、ご返事お待ちしています。
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[493] Re: できれば具体的に「どこが」を 投稿者:りり 投稿日:02/11/12(Tue) 22:42

何度もお手数をお掛けし、申し訳ありません。
私が説明しようとしているのは、英語の場合の使役表現で、能格動詞と非対格動詞を比較しながら、一般に能格動詞は使役構文を含むけれど、純粋な非対格動詞は使役の意味を含まないと言うことを日英対象研究シリーズ(5)の「動詞意味論」影山太郎著の参考書p.140〜p.178を参考にまとめようとしているのです。そして、一般に自動詞として使われる非対格動詞と非能格動詞が条件付ならば、使役の意味を持つということも加えて説明をしようとしています。そこで、能格動詞、非対格動詞、非能格動詞を初めに簡単に説明をしておこうと思うのです。
大体、能格動詞は自他動詞の性質を持つ動詞。非能格動詞は事態の発生・出現・状態を表すだけで主語には自発性自力性が認められる動詞。非対格動詞は主語の意図的な動作・好意・人間の生理的な活動を意味する動詞。以上のことは分かったのですが、こんな感じの説明でいいのでしょうか?内項、外項などの用語も用いるべきでしょうか?もしこの他に説明を加えるなら、どんなことを書いたらいいでしょうか。
で、思ったのですが、能格動詞が自他両方の機能を持ち合わせて自動詞用法・他動詞用法に使われることや、非能格動詞・非対格動詞が使役主と対象を持ち他動詞のような感じで使役の意味を持ち合わせることというのは、どちらも「使役交替」と言えるのでしょうか?それとも、別物なのでしょうか。そのこともいまいち分からないのですが。
お忙しい中本当に申し訳ないのですが、どうぞ宜しくお願いします。
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[504] 簡単なレスですが 投稿者:oyanagi 投稿日:02/11/17(Sun) 01:15 <URL>

りりさん、具体的に書いて下さってありがとうございます。
実は水曜日にレスをつけようと思って例の教科書を探したらなかったんで、投稿が遅くなりました。やはり読み直さないとレスがつけられないおので。自分のものになってればいいんですけどね。忘れるほうが多くて(^_^; 今日掃除してやっと見つけました(てことはいかに私の部屋が散らかっていたかということがわかりますね。笑)
それでは、簡単ですが、レスをつけておきます。もしお時間があれば、それぞれについてさらに付け加えて質問をお願いします。
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> 私が説明しようとしているのは、英語の場合の使役表現で、能格動詞と非対格動詞を比較しながら、一般に能格動詞は使役構文を含むけれど、純粋な非対格動詞は使役の意味を含まないと言うことを日英対象研究シリーズ(5)の「動詞意味論」影山太郎著の参考書p.140〜p.178を参考にまとめようとしているのです。
なるほど、それならこの教科書はぴったりですね。ただ、影山先生に分析はこれまでの「使役(:CAUSE)」を自動詞にを付け足す(自動詞→他動詞)という考え方とは似ているようで、違うんですよね。その違いというのが、これまで曖昧にされてきたり、例外として扱われていたことを統一的に説明できるとうので、私は「目から鱗」でした。
>そして、一般に自動詞として使われる非対格動詞と非能格動詞が条件付ならば、使役の意味を持つということも加えて説明をしようとしています。
この教科書では用語の区別は重要です。141ページに書かれているように、影山先生は「非対格動詞」と「能格動詞」を区別する立場です。つまり、非対格性という面をもちながらも、区別する必要があるということですね。それを踏まえると、「非対格動詞」は純粋に自然発生的な事象を表わす動詞なので、条件付きで使役の意味をもつことはありえないのですが、私が教科書のどこかの記述を見落としているでしょうか。
(※この教科書でも随所で断っていますが、語彙概念レベルで使役になることと統語レベルで使役になることは区別しています。「非対格動詞」は語彙概念レベルで使役構造を持たないことはもちろん、概念構造では[BECOME [y BE at z]の構造になるので、統語レベルでも使役構造が生成されないと書かれていると思います)
>そこで、能格動詞、非対格動詞、非能格動詞を初めに簡単に説明をしておこうと思うのです。
> 大体、能格動詞は自他動詞の性質を持つ動詞。
これはいいのですが、次はミスタイプだと思いますが、用語が反対です。
>非能格動詞は事態の発生・出現・状態を表すだけで主語には自発性自力性が認められる動詞。
→これは「非対格動詞」のことですね。
>非対格動詞は主語の意図的な動作・好意・人間の生理的な活動を意味する動詞。
→これは「非能格動詞」のことですね。
>以上のことは分かったのですが、こんな感じの説明でいいのでしょうか?内項、外項などの用語も用いるべきでしょうか?もしこの他に説明を加えるなら、どんなことを書いたらいいでしょうか。
もし冒頭に書かれているのが目的あれば、内項と外項の説明もしたほうが、いいでしょう。わかったほうが特徴をよく理解できると思います。影山先生の分析の最大のポイントは「上位事象」と「下位事象」の組み合わせであり、そのそれぞれの項のリンクをたどる作業をする際にX,Yという記号を説明なしに使っても理解はできますが、それが何を差すかを理解したほうがいいです。
理解しておけば、教科書で148ページから書かれている一連の解説を理解しやすい思います。ここでは、能格動詞が「コントール」を持つこと、xとYがあること、そしてそれが=で結ばれることが『反使役化』という考え方でみごとに分析されていますからね。
つまり、外項だけもつことがどういうことなのか、内項をもつことがどういうことなのかってことを理解しておいたいいでしょう。難しければ、『主語』『目的語』でもいいとは思いますが。
> で、思ったのですが、能格動詞が自他両方の機能を持ち合わせて自動詞用法・他動詞用法に使われることや、
これはいいのですが、次は誤解されていると思います。
>非能格動詞・非対格動詞が使役主と対象を持ち他動詞のような感じで使役の意味を持ち合わせることというのは、どちらも「使役交替」と言えるのでしょうか?それとも、別物なのでしょうか。そのこともいまいち分からないのですが。
(同じことを上で書きました)、非能格動詞は、『移動動詞』に限り語彙概念レベルで使役構造が認められるので、条件付ながら他動詞のように使うことができますが、非対格動詞は無理です。
繰り返しになりますが、用語の扱いをもう一度確認してください。
「非対格動詞」をどのような意味で使っているかです。
このレスではテキスト(141ページ以降)のように「能格動詞」とは区別しています。
内容の確認のようなレスになりましたが、また何かあれば投稿してください。
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非対格動詞と非能格動詞について

あきこ さんのコメント
 (2006/01/14 19:03:36)

突然メールしてごめんなさい。私は今大学の言語学の講義をうけているものなんですが、「非対格動詞と非能格動詞について日英の類似点と相違点をまとめよ」という課題が出されたのですが全く分かりません。助けて下さい!!提出期限は来週です。


課題ですか・・・

Oyanagi さんのコメント
 (2006/01/20 03:14:47)

あきこさん、こんにちは。管理人のOyanagiと申します。

この掲示板へは、検索エンジン(googleとか)のリンクでやってきたのでしょうか。突然だったので、私もびっくり!

助けてくださいという気持ちもわからなくはありませんが、全くわからない人に、どんなことを書いてさしあげればいいのか、私もわかりません。

厳しいことを言うようですが、何がわからないかがわかったら、また投稿していただけますか。
といっても、提出期限は来週(つまり今週)ですから、もう間に合わないと思いますが。

たまたま私の忙しい時期と重なってしまったので、レスが遅くなりました。お詫び申し上げます。

私も興味がある分野ですから、「わからない部分を勉強したい」という姿勢であれば、私も喜んで参加したいと思います。これに懲りずにまたご訪問ください。


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