過去ログ（管理人） さんのコメント
(2003/10/14 13:33:31)
※これは過去ログを整理したものです。（管理人）
[394] 「ちょうど〜ようだ」と「まるで〜ようだ」 投稿者：みち 投稿日：02/06/10(Mon) 17:52
現在中級レベルを教えていますが、今日「まるで〜ようだ」の復習をしていたところ、学生から「ちょうど〜ようだ」との違いを聞かれました。
・彼の顔は赤くてちょうど／まるで猿のようだ。
これはどちらも可能ですね。
「ちょうど」が使える場合、「まるで」も使えると思うのですが、その逆はなかなかないように思いました。
「ちょうど」を使うとやはり「ぴったり」という感じが強調されているように思うのですが、どうでしょうか。
行き詰まってしまいました、どなたかご意見をお聞かせください。
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[405] 違いを考える上で（参考までに） 投稿者：Oyanagi 投稿日：02/06/19(Wed) 23:58 <URL>
みちさん、こんにちは。管理人のoyanagiです。レスが遅くなってすみません。
類義語の使い分けで困ったとき、まあ、参考書に「ちょうど」それを説明したものがあれば有難いのですが、そうじゃないことのほうが多いです。
そんな時は、基本に戻って、（地道に）自分で文をチェックするしかないですね。
これは今回のことに限ったことではありませんが、とにかく、一方で使えて、もう一方で使えないものを探し出すことです。もちろん、自分で作りだしてもいい、検索してヒットした文を観察してみる方法もあります。
私が観察してみたところでは、次のような違いがあるようです。
１ ？「彼は（行動が幼くて）ちょうど子供のようだ」
◯「彼は（行動が幼くて）まるで 子供のようだ」
２ ？「宝くじで３億円当たった！ ちょうど夢のようだ」
◯「宝くじで３億円当たった！ まるで 夢のようだ」
３ ◯「彼の髪は（真ん中が尖っていて、）ちょうど鳥のとさかのようだ」
◯「彼の髪は（真ん中が尖っていて、）まるで 鳥のとさかのようだ」
４ ◯「こうやって７つの星を結んでみると、ちょうど人が棒を持っているように見える」
◯「こうやって７つの星を結んでみると、まるで 人が棒を持っているように見える」
１、２では「ちょうど」が使いにくいように思いますが、どうでしょうか。
一方、３、４はニュアンスの違いはありますが、どちらも使えるようです。
そうすると、「ちょうど」は元々は『見た目で、形、サイズ、様子などが似ている』場合には使えるけど、
『中身（＝抽象的な概念）、目に見えない部分の共通点』については使いにくいと言えるかもしれません。
ただ、もっとよく調べると、「ちょうど」が「まるで」の用法に踏み込んでいる例もみつかると思いますが、おおまかな捉え方としては、こんな考えからスタートしてみてもいいかなかと思います。
それでは、何か見つけたらまたご投稿ください。
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[408] Re: 違いを考える上で（参考までに） 投稿者：みち 投稿日：02/06/26(Wed) 23:45
私のほうこそお返事いただいたのに、遅くなってすみませんでした。
その後自分なりに考えてみたのですが、Ｏｙａｎａｇｉさんと同様の考えで一応おさまりました。
「ちょうど」の場合は、具体的な長さや高さについて他のものに例える場合に使うのではないかと思いました。
→私の部屋もちょうどこの部屋のような広さです。
ちょうど田中さんののような背の高さの人でした。
「まるで」は具体的なことではなく、全体的な印象とかそういう場合にも使える。だいたいこんな感じで分けてみました。
ご意見、ありがとうございました。
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