「最悪」と「almost」 [コメントする]

「最悪」と「almost」


過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/13 22:08:16)

[72] almostのこと 投稿者:ASUNARO 投稿日:01/02/25(Sun) 12:30

 ご無沙汰しております。カメレスの上にスッポンレスで失礼いたします。
 「日英の比較」について考えるところはまだまだあるのですが、時間と表現力が足りず、あれこれ考えているうちにまたまた時期を逸してしまいました。(それ故、アルクの掲示板ではテンポの速さについていけないという...^^ヾ)
 スッポンテーマからはちょっとはずれるのですが、外国語あるいは翻訳語から受ける影響という点で共通するものもあるのではないかと思い、almostについて、拙訳を試みました。
(1)This morning was almost the worst.
 確かに、この例文から副詞一語で言い換えるのは難しいと思いますし、この例文だけを取り出して、的確な日本語にすると言うのが、それ以上に難しいと思われます。誰がいつ、どのような状況でこの台詞を言ったのでしょうか。それによって、
1.「いやあ、今朝はほんとにまいったよ。」
2.「今朝ときたら、ほんとにひどかったわ。」
3.「まじで、ヒデエアサだったぜ!」
4.「きいてよォ、もォ、ケサったらさァ、チョーサイアク!」
正攻法で行けば、
5.「今朝は、危うく最悪の朝になるところでした。」etc.etc.
 コンテクストによって、もっといろいろな訳出が可能であると思います。almostの持つ、「すんでのところで何か最悪の事態になるところを逃れた」というニュアンスを日本語に表すには、最悪という漢字、あるいは翻訳語の持つ強烈なイメージがじゃまをするような気もします。(この和語の響きを持たない、穏やかならぬ熟語は、いつごろから使われているのでしょうか。)4.の「チョーサイアク」になると、きんちょさんがshujiさんの掲示板でおっしゃっていた「なんて最悪」のイメージに近いような気がします。
 ここからスッポンレスですが、前回のメールでは、自らの中にあった、英語的思考の侵略改め、浸食という問題に気づいて、先走ったことを書いてしまいました。(侵略は少々きつかったようです。浸食と言い換えます)言葉を使って、コミュニケーションが成立する以上、相互の交流が盛んになればなるほど、他言語の影響を受けるというのは必須のことであると思いますし、その影響によって、自国語がより豊かな表現形式を持つようになることもあれば、少数言語が存亡の危機にさらされるということもあり得るだろうと思います。
 「〜よう、お願い申しあげます」が最初に話題になったときから、〜の部分は、くれる系が本義であるというきんちょさんやメイコさんと自分との間に違和感のズレがあるような気がしていました。そのズレがどこからくるのか、男女差・年代差・職業差・といろいろ考えていった中で、外国語や翻訳語の影響といったこともあるのではないかと思い至ったのです。(日本語であって、日本語でない、翻訳語の存在が気になっているのですが...)oyanagiさんはいかがでしょうか。「いただきますよう」にはどの程度違和感をお感じになっていたのでしょうか。
 
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[74] 再度「いただきます」について 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/02/25(Sun) 21:47 <URL>

外国語の「浸食」についてですが、翻訳語の影響としてよく指摘されているものもありますが、知らず知らずのうちに影響を受けているものもあるかもしれませんね。
> 「〜よう、お願い申しあげます」が最初に話題になったときから、〜の部分は、くれる系が本義であるというきんちょさんやメイコさんと自分との間に違和感のズレがあるような気がしていました。
(中略)
> oyanagiさんはいかがでしょうか。「いただきますよう」にはどの程度違和感をお感じになっていたのでしょうか。
正直なところ、この表現を最初に読んだときには違和感はありませんでしたね。ただ、指摘されて分析してみてやっぱり本来は「くれる系」ではないかと考えるようになった次第です。
「〜ていただく」が受益表現から拡張した待遇表現という面から単なる丁寧化する待遇表現に変わっているとみるのがいいかなと思っています。
機械の取り扱いなどを説明する際に、受益関係がないにもかかわらず次のような日本語が自然に使われていることにどれだけの人が意外だと感じるのでしょうか?
「このボタンを押していただくと、◯◯します」
これを説明している人が「受益関係」にあるとみるという解釈も可能かと思いますが(:自社製品を紹介する場合やホテルにある機械を従業員が説明する場合など)、そのような意識は果たしてあるのかが問題ですね。
道案内などではどうでしょうか?
「この道をまっすぐ行っていただくと、◯◯がありますから・・・」
もはや「受益関係」はなく、単に「丁寧化」するという意識だけのような気がします。
このような「丁寧化」の「いただく」が存在するとして、それが英語の「浸食」かどうかが問題となっている点ですよね。
またまたペンディングとなりますが、じっくり考えて行きましょう。 
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[73] Re: almostのこと 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/02/25(Sun) 21:45 <URL>

ASUNAROさん、お久しぶりです。\(^o^)/
>  「日英の比較」について考えるところはまだまだあるのですが、時間と表現力が足りず、あれこれ考えているうちにまたまた時期を逸してしまいました。
また何かあったら何年あとでも投稿してください。
(その頃掲示板が存在しているかが問題ですが(^^)
> スッポンテーマからはちょっとはずれるのですが、外国語あるいは翻訳語から受ける影響という点で共通するものもあるのではないかと思い、almostについて、拙訳を試みました。
いろいろな訳をありがとうございます。(引用省略)
それにしても次の指摘はおおいに参考になりました。
> almostの持つ、「すんでのところで何か最悪の事態になるところを逃れた」というニュアンスを日本語に表すには、最悪という漢字、あるいは翻訳語の持つ強烈なイメージがじゃまをするような気もします。(この和語の響きを持たない、穏やかならぬ熟語は、いつごろから使われているのでしょうか。)4.の「チョーサイアク」になると、きんちょさんがshujiさんの掲示板でおっしゃっていた「なんて最悪」のイメージに近いような気がします。
私は単純に「ほとんど」という意味でalmostがthe worstとともに使われている例をネット検索で探してみたのですが、ご指摘のとおり『最悪の事態になるところ逃れた』という意味があることをすっかり忘れていました。
ところで、「最◯」という日本語を考えていて次のことも気になっていました。英語との対比では最上級がone of the best....爐里茲Δ文世なできるということです。こんな言い方ができるというのはずいぶん面白い言語だなと思ったものです。一番が一つでないなんて!でも、日本語でも普通に言うようになったみたいで、これってASUNAROさんが指摘される英語の影響の一つかもしれませんね。
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