「待つ」は自動詞?他動詞? [コメントする]

「待つ」は自動詞?他動詞?


過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/14 00:29:38)

※このスレッドに関連して、勉強部屋の文法考察ファイルにOyanagiが考察したものがアップされています。

「待つ」のユニークな意味特徴を考える。


「待たせる」はなぜ「ヲ格」をとれる?(1)

過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/14 00:33:17)

※これは過去ログを整理したものです(管理人)

[220] 「待つ」は他動詞なのに? 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/05(Sun) 09:54 <URL>

oyanagiさん,こんにちは。とても基本的な質問かもしれませんが,どう解釈したものか分からなくなり,投稿しています。「春を待つ」「彼が来るのを待つ」のように,「待つ」という動詞は他動詞だと考えられると思うのですが,これが「待たせる」と使役形になったときに,「車を待たせている」とヲ格がとれるのはどうしてなのでしょうか。他の他動詞の規則に当てはめて考えれば,「車に(私を)待たせている」となると思うのですが,この場合,「待つ」という形で自動詞も存在すると考えるべきでしょうか。あるいは「待たせる」という他動詞だと考えられますか? よく分かりません。
ほかに,「休む」も「子供に学校を休ませる」となりますが,これは自動詞? 他動詞? そのほかにも,こういう性質を持つ動詞ってありますか?
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[221] 「待つ」という動詞のユニークさ 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/05(Sun) 20:00 <URL>

かおりんさん、こんにちは。
「待つ」という動詞はなかなか面白い動詞ですね。
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>「春を待つ」「彼が来るのを待つ」のように,「待つ」という動詞は他動詞だと考えられると思うのですが,これが「待たせる」と使役形になったときに,「車を待たせている」とヲ格がとれるのはどうしてなのでしょうか。他の他動詞の規則に当てはめて考えれば,「車に(私を)待たせている」となると思うのですが,この場合,「待つ」という形で自動詞も存在すると考えるべきでしょうか。あるいは「待たせる」という他動詞だと考えられますか? よく分かりません。
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確かに他動詞は「ヲ格二重制約」が働くから「(◯◯は)〜ヲ待たせる」はおかしいのではないかという疑問が生じて、それじゃ「待つ」は自動詞なのかと考えたくなります。
かおりんさんが指摘されているように、簡単に「待たせる」というのを(使役形から派生した)他動詞と考えることも可能だと思います。ただ、「待つ」はそれ自体で「◯◯を待つ」という他動詞であるので悩んでしまいます。
そこで、「待つ」の構文をよく観察してみると、通常の他動詞とは異なる振る舞いをすることがわかりました。
以前、(今年の5月ごろに)japan teach-Jというメーリングリストに同様の質問がありました。
その時に私が投稿した内容を<文法考察ファイル#43>のほうにちょっと手を加えてアップしておきましたので、ぜひご覧になってみてください。
考察では「待つ」のような動詞を<使役内在型の他動詞>と名付けましたが、この種類の他動詞は<使役構文>でそのユニークさを発揮します。
要点だけ抜粋すると次のようになります。
「待つ」という動詞は<他動詞>である以上、下に示したように(1)のような構文は理屈の上では成り立ちます。しかし、その意味特徴のために実際には使われません。それは(2)にみるような意味特徴があるからだと思います。
********【ポイント】***********
つまり、私たちは「待つ」の使役構文というと(2)の文を思い浮かべますが、実は”3者が関係する”通常の他動詞ような構文(1)もあり、普通だと思っていた(2)のほうは実は”2者のみが関係する”特殊な構文だということです。
****************************
(1)通常の他動詞としての構文
3人が関係する場合は、通常の他動詞のような<使役構文>(ア)が統語上はありえますが、実際は他の構文(イ)が使われます。
・「AがBを食べる」
  →(ア)「Xが Aに Bを 食べさせる」
・「AがBを待つ」
  →(ア)「Xが Aに Bを 待たせる」(?)
  →(イ)「Xが Aに Bを 待つように命じる/待つことを許可する」
(2)「待つ」のユニークな意味特徴が表われる構文
(1)と違って、2人が関係している場合です。これが「待たせる」が不思議な振る舞いをする場合です。
『AがBを待つ』という事態は、”必ずその裏に『BがAを待たせる』という使役構造”を持ちます。つまり、(1)の「食べる」とは違って、『AがBを待つ』ことが同時に『BがAを待たせる』というを意味しているわけです。
この点を指して<使役内在型の他動詞>と呼びましたが、(私が知らないだけで)おそらくだれかが既にそのようなことについては論文を書いていると思います。最近あまり勉強していない私です・・・(^_^; 
※(2)がどのように「〜ヲ待たせる」という「ヲ格使役」と結び付くかについては<文法考察ファイル>をご参照ください。
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>ほかにも,こういう性質を持つ動詞ってありますか?
--------
考察でも最後に触れましたが、「待つ」のようなユニークな意味特徴を持つ他動詞は、他には「失望する」「期待する」があると思います。
(ただし「ニ格」をとる他動詞です。「ヲ格」をとる他動詞ということでは「待つ」は本当にユニークな動詞だと思います。)
これらの動詞は「待つ」と同様に次のような内在する使役構造が認められます。
『AがBに失望する/期待する』という事態は、”必ずその裏に『BがAを失望させる/期待させる』という使役構造”を持ちます。ですから、「彼は私を失望させた/期待させた」のような使役構文が成立すると思います。
--------
ところで日本語の授業では、
「友達が待つ」→「私は 友達を 待たせる」のように元の文にあるべき「(友達が)私を(待つ)」の『私を』部分を意図的に省略して、自動詞の使役文のように扱っているのかもしれませんね。もちろん指導上の配慮としてはそれでいいのだと思いますが、取ってしまった『私を』の存在を意識すると困ったことになってしまします。
私は<考察ファイル>にあるように考えてみましたが、かおりんさんはどう思われますか。感想、意見をいただけたら幸いです
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[222] Re: 「待つ」という動詞のユニークさ 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/06(Mon) 18:24

この記事は投稿者の希望により削除されました。
(削除理由:送信ミス)
管理人 Oyanagi
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[223] すみません。失敗しました。 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/06(Mon) 18:46 <URL>

Oyanagiさん、操作を間違えて、失敗してしまいました。
できれば前の書きこみを削除してください。
文法考察ファイル、拝見しました。
ですが、自分で消化するのに時間がかかっています。

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> > ********【ポイント】***********
> > つまり、私たちは「待つ」の使役構文というと(2)の文を思い浮かべますが、実は”3者が関係する”通常の他動詞ような構文(1)もあり、普通だと思っていた(2)のほうは実は”2者のみが関係する”特殊な構文だということです。
> > ****************************
> >
> > (1)通常の他動詞としての構文
> >
> > 3人が関係する場合は、通常の他動詞のような<使役構文>(ア)が統語上はありえますが、実際は他の構文(イ)が使われます。
> > ・「AがBを食べる」
> >   →(ア)「Xが Aに Bを 食べさせる」
> > ・「AがBを待つ」
> >   →(ア)「Xが Aに Bを 待たせる」(?)
> >   →(イ)「Xが Aに Bを 待つように命じる/待つことを許可する」
> >
----------
ふと思ったのですが、A/Bそれぞれを明確に表現したい時は、やはり(イ)を使うと思うのですが、Aだけを表現する時には(ア)文が使えることもありませんか。例えば、妻:「お父さん、栄治を駐車場で待たせておくから、駅に着いたら携帯に電話してやって」のような文を考えてみたのですが、これも自動詞的な用法と解釈すればいいのでしょうか。(会話では「栄治にお父さんを待たせておくから」とは言わないですよね?)
--------
> > 考察でも最後に触れましたが、「待つ」のようなユニークな意味特徴を持つ他動詞は、他には「失望する」「期待する」があると思います。
> > (ただし「ニ格」をとる他動詞です。「ヲ格」をとる他動詞ということでは「待つ」は本当にユニークな動詞だと思います。)
> > これらの動詞は「待つ」と同様に次のような内在する使役構造が認められます。
> > 『AがBに失望する/期待する』という事態は、”必ずその裏に『BがAを失望させる/期待させる』という使役構造”を持ちます。ですから、「彼は私を失望させた/期待させた」のような使役構文が成立すると思います。
> >
--------
「期待する」で連想したのですが、「悲しむ/悲しませる」「喜ぶ/喜ばせる」もそうですね。「悲しむ」も他動詞だと思うのですが、「私は大学を中退して、両親を悲しませた」のように「ヲ格」を取りますね。これらも「待つ」と同じ扱いができると思いますか?
申し訳ありませんが、私自身がまだ混乱しているので、もう少し時間をかけて<文法考察ファイル>について考えさせてください。よろしくお願いします。
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[224] なるほど。気が付きませんでした。 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/07(Tue) 02:21 <URL>

> Oyanagiさん、操作を間違えて、失敗してしまいました。
> できれば前の書きこみを削除してください。
削除しておきました。
(この掲示板で初めて管理人モードで削除しました。(^^;
> 文法考察ファイル、拝見しました。
> ですが、自分で消化するのに時間がかかっています。
すみません、カチカチの文章で分かりにくいところがたくさんあると思います。疑問点はこちらの掲示板で解決していきましょう。

*パート1*
----(Oyanagi)------
> ********【ポイント】***********
つまり、私たちは「待つ」の使役構文というと(2)の文を思い浮かべますが、実は”3者が関係する”通常の他動詞ような構文(1)もあり、普通だと思っていた(2)のほうは実は”2者のみが関係する”特殊な構文だということです。
> ****************************
> (1)通常の他動詞としての構文
>
> 3人が関係する場合は、通常の他動詞のような<使役構文>(ア)が統語上はありえますが、実際は他の構文(イ)が使われます。
> ・「AがBを食べる」
>   →(ア)「Xが Aに Bを 食べさせる」
> ・「AがBを待つ」
>   →(ア)「Xが Aに Bを 待たせる」(?)
>   →(イ)「Xが Aに Bを 待つように命じる/待つことを許可する」
----(かおりんさん)------

>> ふと思ったのですが、A/Bそれぞれを明確に表現したい時は、やはり(イ)を使うと思うのですが、Aだけを表現する時には(ア)文が使えることもありませんか。例えば、妻:「お父さん、栄治を駐車場で待たせておくから、駅に着いたら携帯に電話してやって」のような文を考えてみたのですが、これも自動詞的な用法と解釈すればいいのでしょうか。(会話では「栄治にお父さんを待たせておくから」とは言わないですよね?)
-----------
なるほど、そんな場合もありますね。(考察の時には全然気が付きませんでした)
出来事を基本的な語順に戻して考えると、
(ア)「私が 栄治を 駐車場で待たせる」
   −>これは『栄治が私を待つ』の意味
(イ)「私が 栄治に 父を 駐車場で待たせる」
   −>これが『栄治が父を駐車場で待つ』の意味。
これは私が考察で”通常は使わない”とした文となると思うのですが、(イ)の内容と同じ事態が、実際の会話では、<呼びかけ><使役主体の省略>などがあって、かおりんさんが挙げた(ウ)のような文になります。
(ウ)「お父さん、栄治を 駐車場で待たせてあるから・・・」
ここで面白いのは(イ)では「栄治に」とニ格だったのが、(ウ)では「栄治を」でヲ格になっていることです。
これは、考察で<二者が関係している場合>と何かつながりがあるのでしょうか。
まるで、自動詞のように振る舞っているということは何か関係があるように思います。
考察と同じように分析すると、次のようになって、埋め込み構造の【 】内の「父」が移動することで「待つ」が自動詞のように解釈されて、ヲ格使役になると考えられるでしょうか。
これはあくまで自分の考え方にあわせたものです。
比較のために、<二者が関係している場合>を並記しておきます。考察で示したとおり、埋め込み構造の【 】内の「私」が移動しています。
★<三者が関係する場合>(ヲ格使役が成立する場合)
      『 私が 【栄治が 父を 待つ】 せる』(埋め込み構造)
    ____________↓
   ↓
「お父さん、( 私が) 栄治を    待た  せてあるから・・・」(発話文)
★<二者が関係する場合>(ヲ格使役が義務的な場合)
      『(私が)【栄治が 私を 待つ】(せる)』(埋め込み構造)
          ______↓
         ↓
      「 私が  栄治を    待た  せる 」(発話文)
こうして比較していみると、<三者が関係する場合>でも”呼びかけ”なので動作の対象が移動する場合には<二者が関係する場合>と同様に「待つ」が、他動詞でありながらヲ格使役が成立すると言えそうですね。      
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[225] 「待つ」のユニークさのスケール 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/07(Tue) 02:25 <URL>

*パート2*
   
----(Oyanagi)------
> 考察でも最後に触れましたが、「待つ」のようなユニークな意味特徴を持つ他動詞は、他には「失望する」「期待する」があると思います。
> (ただし「ニ格」をとる他動詞です。「ヲ格」をとる他動詞ということでは「待つ」は本当にユニークな動詞だと思います。) これらの動詞は「待つ」と同様に次のような内在する使役構造が認められます。
> 『AがBに失望する/期待する』という事態は、”必ずその裏に『BがAを失望させる/期待させる』という使役構造”を持ちます。ですから、「彼は私を失望させた/期待させた」のような使役構文が成立すると思います。
-----(かおりんさん)------
>> 「期待する」で連想したのですが、「悲しむ/悲しませる」「喜ぶ/喜ばせる」もそうですね。「悲しむ」も他動詞だと思うのですが、「私は大学を中退して、両親を悲しませた」のように「ヲ格」を取りますね。これらも「待つ」と同じ扱いができると思いますか?
-----------------
う〜ん、ヲ格をとる他動詞ですね。(^_^;
次のように並べて書くと、同じようにも見えますがね。
「私は 彼を   待つ 」→「彼は   私を 待たせる」
「私は 彼の死を 悲しむ」→「彼の死は 私を 悲しませる」
ただ、感情の動詞は従来、”自動詞で、対応する他動詞がないので、その使役形が代わりに使われる”という説明がされています。
「私は 彼の死で/彼が死んで 悲しむ」 (自動詞文)
「彼の死は 私を 悲しませる」(他動詞文)
やはり「待つ」は必ず対象がヲ格で来るのに対して、「悲しむ」や「喜ぶ」は基本的に自動詞と考えられますから、その点がちょっと違うと思います。
しかし、その「悲しむ」や「喜ぶ」が自動詞の他にヲ格をとる他動詞となることを考えると、「待つ」「待たせる」とのつながりが浮かび上がってくるのだと思います。
対象が「人」と「コト」という違いがありますが、どちらも”そのような事態を引き起こす<原因>”という解釈では共通していますからネ。
★まとめると、他動詞でありながらヲ格使役が成立する動詞は、基本的に<二者の関係の場合>で『AがBする』ことが同時に『BがAをさせる』ことを意味する関係になって、その主体と対象が交代すると、ヲ格使役文が成立すると言えるでしょうか。そして、<三者の関係の場合>でも文脈によっては、そのような事態が成立するということが今回分かりました。(というか、分かったつもりですが・・・)
★とりあえず、他動詞でありながらヲ格使役が成立する動詞の”ユニークさ”をスケールに並べると次のようになるでしょうか。
「悲しむ」「喜ぶ」は基本的に自動詞の用法があるので、----以下の自動詞の使役形の用法と接近していて、”使役主が元の文で<原因>という認識がされていて、「待つ」がなぜユニークかというと、”使役主が元の文で<対象>という認識があるからだと思います。ただ、「待つ対象」というのは「待つことを引き起こす原因」という見方ができるということで、(1)から(4)はつながっていると思います。その間に(2)と(3)が位置していると言えるでしょうか。(ただし、これは自信なし)
(1)「待つ」            :使役主が元の文で<対象>という認識(大)
(2)態度を表す他動詞
   (ニ格をとる)「期待する」
(3)態度を表す自動詞で他動詞もある
   (ニ格をとる)「失望する」
(4)感情を表す自動詞で他動詞もある :使役主が元の文で<原因>という認識(大)
   (ヲ格をとる)「悲しむ」「喜ぶ」
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(*)自動詞の使役形         ↓自動詞の使役形が他動詞になる
   「(花が)咲く」
以上、益々ややこしくしてしまったかもしれませんが、「待つ」がとにかくユニークだという直感は正しいような気がします。
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[226] Re: 「待つ」のユニークさのスケール 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/07(Tue) 19:41 <URL>

Oyanagiさん、大変詳しいご説明をありがとうございました。やはりOyanagiさんの指摘されている点から考えると、「待つ」は非常にユニークだと実感しました。教室では例外として扱かった方が良さそうですね。
で、ちょっと話がそれるのですが、質問させてください。感情動詞の自他の問題です。
> -----(かおりんさん)------
> >> 「期待する」で連想したのですが、「悲しむ/悲しませる」「喜ぶ/喜ばせる」もそうですね。「悲しむ」も他動詞だと思うのですが、「私は大学を中退して、両親を悲しませた」のように「ヲ格」を取りますね。これらも「待つ」と同じ扱いができると思いますか?
>
> -----------------
う〜ん、ヲ格をとる他動詞ですね。(^_^;
>
> 次のように並べて書くと、同じようにも見えますがね。
> 「私は 彼を   待つ 」→「彼は   私を 待たせる」
> 「私は 彼の死を 悲しむ」→「彼の死は 私を 悲しませる」
>
> ただ、感情の動詞は従来、”自動詞で、対応する他動詞がないので、その使役形が代わりに使われる”という説明がされています。
> 「私は 彼の死で/彼が死んで 悲しむ」 (自動詞文)
> 「彼の死は 私を 悲しませる」(他動詞文)
------------
私が以上に書いたのは手元にあった『日本語を学ぶ人の辞典』に他動詞と明記されていたので、そうか、と思ったのです。しかし、Oyanagiさんのご指摘を読み、『新明解国語辞典』を引いてみたら、自動詞だと書かれていて驚きました。たしかに動詞の意味だけを考えると自動詞のように思われます。しかしその場合、「彼の死を 悲しむ/嘆く」「子供の誕生を 喜ぶ」などのヲ格の扱いは、どのように解釈されているのでしょうか。基本的なところで申し訳ありませんが、もう少し説明していただけると嬉しいです。
今度は「悲しむ」のところで引っかかってしまったので、それについて考えてから、もう一度自分なりに以下の関係を考えてみたいと思います。
>
> (1)「待つ」            :使役主が元の文で<対象>という認識(大)
>
> (2)態度を表す他動詞
>    (ニ格をとる)「期待する」
> (3)態度を表す自動詞で他動詞もある
>    (ニ格をとる)「失望する」
> (4)感情を表す自動詞で他動詞もある :使役主が元の文で<原因>という認識(大)
>    (ヲ格をとる)「悲しむ」「喜ぶ」
> -----------------------------------------------------
> (*)自動詞の使役形         ↓自動詞の使役形が他動詞になる
>    「(花が)咲く」
Oyanagiさん、よろしくお助けくださいませ!
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他の動詞も考えてみる

過去ログ(管理人) さんのコメント
 (2003/10/14 00:34:58)

※これは過去ログを整理したものです(管理人)

[227] 感情動詞も一筋縄では・・・ 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/08(Wed) 08:34 <URL>

かおりんさん、レスが遅くなりました。
昨晩(?)は帰りが遅かったので、パソコンに向かうことなく寝てしまいました。
さて、「悲しむ」「喜ぶ」のような感情動詞の問題ですが、私も先の投稿では、不用意に自動詞で、他動詞にも使われるなどと書いてしまって反省しています。(^_^;
自他の分類はさておき、これらは<対象としてヲ格をとる感情動詞>として分類されるものですね。
『セルフマスターシリーズ3 格助詞』を参考にしながら書いているのですが、一般的には感情形容詞/形容動詞から派生した感情動詞は他動性を持つのが自然かなと思います。
そして、ニ格をとる感情動詞が一時的な感情を表すのに対して、持続的な感情を表すとされています。ヲ格をとるということはそういうことなのでしょう。ただ、同じヲ格をとる動詞グループの中でもその性質には濃淡があるようです。
(1)好き →好む
(2)嫌い →嫌う
(3)哀れ →哀れむ
(4)憎い →憎む
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(5)懐かしい →懐かしむ
(6)恐ろしい →恐れる
(7)羨ましい →羨む
(8)楽しい →楽しむ
(9)※うれしい →喜ぶ (※派生ではありませんが、関係があるので)
上の動詞は対象が<そのような感情を引き起こす原因>ということでは共通していますが、
★破線より上の動詞は明確に感情が向かう対象としてヲ格が使われます。
★それに対して、下の動詞は、自動詞に近い性格も持っていて、対象を必ずしもヲ格で指定しなくても、原因を示すことで文が成立します。
例えば「〜を見て、懐かしむ」「〜をして楽しむ」のように。
(注:上のグループはそのような言い方ができない)
つまり、(1)〜(4)の動詞と比べて、ヲ格をとりながら”受け身的”な要素がなお強く残っていると言えるでしょう。言い換えれば、感情形容詞とのつながりが強いということだと思います。
そこで、問題の『悲しむ』ですが、上のスケールではやはり下のグループになるのではないでしょうか。
**********
自他動詞の判断ですが、一応、対象がヲ格で示されているので、他動詞ということでいいと思いますが、
直接受け身になるかどうかとう基準からすれば、感情動詞はほとんどができませんから(:好まれる、嫌われる、はできる)そういう視点からすれば、”自動詞的”と言えるのではないでしょうか。破線の下のグループはさらに”自動詞的”ということになりますネ。
そのへんの事情があって、かおりんさんが調べた参考書では”他動詞”、辞書では”自動詞”として挙がっていたのだと思います。
ちなみに、態度を表す動詞はニ格をとっていても、直接受け身ができますから”より他動詞的”だと言えます。
(ア)AがBに期待する → BはAに期待される
(イ)AがBに反対する → BがAに反対される
※→次のツリーに続きます!
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[228] ユニークさの番付表 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/08(Wed) 08:36 <URL>

******再度スケーリング(ちょっと遊び心が入っています)******
そこで、改めて、「待つ」のユニークさと共通する動詞を探すと、
(繰り返しになりますが)
「AがBを待つ」ことがイコール「BがAを待たせる」となるよう二者の関係で、
元の文がヲ格で対象を示す他動詞でありながら、その意味特徴のために
成分を入れ替えると<受け身>ではなく<使役>の構文が表われるもの
だということになります。
先の投稿では「期待する」「失望する」を挙げましたが、上の例のように「期待する」は直接受け身も成立しますから、ユニークさといいう点ではレベルが落ちますネ。
ただ、「BがAを期待させる」という構文も同時に表われますから、まあ”小結”クラスでしょうか。
一方、「失望する」は「BがAに失望される」という構文は不自然で、「BがAを失望させる」が表われますから、かなりレベルが高いですネ。ただ、「待つ」と違って、元々がヲ格ではないということで”関脇”クラスとしましょうか。
そして、上に挙げた参考書を見て気がついたのですが、「心配する」というのがかなりいい線行きそうです。「AがBヲ心配する」でヲ格をとる感情動詞ですが、「BがAに心配される」とは言えなくて、「BがAを心配させる」という使役構文が表われます。
これが”大関”クラスとなるでしょうか。
そうすると、「悲しむ」「喜ぶ」はこの「心配する」と同じクラスと言っていいでしょうかネ。
本当は「待つ」と同じ”横綱”クラスでもいいと思うのですが、やはり原因を「〜て」で表現して、自動詞的に使われるのでちょっと低くしたいような気がします。
ということで、先の投稿で示したスケールを以下のように訂正したいと思います。
********ここからは真面目に戻ります**********
☆ 二者の要素を入れ替えると使役構文が成立するユニークな意味を持つ動詞のスケーリング
(見方を変えれば、ヲ格の他動詞でありながら、ヲ格使役が成立するユニークな動詞のスケーリング)
         
横綱:元の動詞はヲ格をとる他動詞である
   「待つ」
大関:元の動詞はヲ格をとる他動詞であるが自動詞的な用法もある
   「心配する」「悲しむ」「喜ぶ」
   (翻訳調ではあるが「恐れる」もここに入れてもいい)
関脇:元の動詞はニ格をとる他動詞である
   「失望する」
小結:使役構文だけでなく通常の受け身構文も成立する
   「期待する」:元の動詞はニ格をとる他動詞
   「恐れる」 :元の動詞はヲ格をとる他動詞だが、自動詞的な用法もある
******まとめ(いろいろこねくり回した反省)********
感情動詞であっても、上に書いた通り、より他動詞的な動詞「好む」「嫌う」「憎む」「哀れむ」などはこのスケールには入らないことを考えると、な〜んだ、やっぱり、自動詞的になっているからこそ、ニ格使役が可能になったんだということに落ち着きそうですネ。
「待つ」はバリバリの他動詞のように見えて、その意味特徴から”骨抜き”にされて、自動詞のように扱われてしまう。その意外さが他のクラスの動詞と比べてだんとつだということなんでしょうネ。
******感想*******
ヲ格だとかニ格だとか統語上の形式はあくまで形式であって、最終的にはその動詞の<意味特徴>で振る舞い方が決まってくるのだなあと思いました。
従来の動詞分類(格助詞中心もの)では見えてこなかったものがわかってとても勉強になりました。
とはいえ、まだまだ一件落着とはいかないと思います。
かおりんさんの<自動詞>かどうかというご質問にはある程度答えられたとは思いますが、納得がいかないところがあれば、びしばしご指摘ください。よろしくお願いします。
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[229] Re: ユニークさの番付表 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/08(Wed) 12:07 <URL>

Oyanagiさん、すばやく的確なレスをありがとうございましたっ! かなり感動しています。「待つ」のもつ特殊性について、よく理解できました。、「BがAに待たれる」と受身文にしたときに「BがAにほめられる」と違って間接的なニュアンスを持つのも、自動詞的でおもしろいなあと思いました。
> ******再度スケーリング(ちょっと遊び心が入っています)******
>
> そこで、改めて、「待つ」のユニークさと共通する動詞を探すと、
> (繰り返しになりますが)
> 「AがBを待つ」ことがイコール「BがAを待たせる」となるよう二者の関係で、
> 元の文がヲ格で対象を示す他動詞でありながら、その意味特徴のために
> 成分を入れ替えると<受け身>ではなく<使役>の構文が表われるもの
> だということになります。
そしてスケールも分かりやすかったです。番付表、おもしろいですね。しかし、またまたここで「??」と考えこんでしまったのですが、大関の中の「心配する」「悲しむ」「喜ぶ」を人と人の受身、使役でとらえたときは問題ないのですが、モノやコトで考えると混乱してきてしまいました。私は間違った方向に行き過ぎているでしょうか? 非情の受身になると、問題は変わってきますか? 
------------------
> 大関:元の動詞はヲ格をとる他動詞であるが自動詞的な用法もある
>    「心配する」「悲しむ」「喜ぶ」
>    (翻訳調ではあるが「恐れる」もここに入れてもいい)
-----------------
例えば次のようなことを考えて、混乱してきてしまったのです。
1)家族が彼を喜ぶ(?)
  彼が家族を喜ばせる(「(原因)て」の省略?)
  彼が家族に喜ばれる(?)
2)家族が彼の結婚を喜ぶ
  彼の結婚が/彼は結婚して、家族を喜ばせる
  彼の結婚が/彼は結婚して、家族に喜ばれる <間接受身?>
3)家族がその贈り物を喜ぶ
  その贈り物が家族を喜ばせる
  その贈り物が家族に喜ばれる       <直接受身?>
 *私はその贈り物を家族に喜ばれる     <間接受身?>
「待つ」の問題から離れてしまって申し訳ありません。番付表の並び順も納得できましたし、横綱、関脇、小結もよく分かります。この大関の3者の持つ働きというのが分からなくなってきてしまいました。このもやもやをどうにかしたくて、またもや質問させてもらっています。
> ******まとめ(いろいろこねくり回した反省)********
>
> 感情動詞であっても、上に書いた通り、より他動詞的な動詞「好む」「嫌う」「憎む」「哀れむ」などはこのスケールには入らないことを考えると、な〜んだ、やっぱり、自動詞的になっているからこそ、ニ格使役が可能になったんだということに落ち着きそうですネ。
はい。これは大変すっきりしました。

> 「待つ」はバリバリの他動詞のように見えて、その意味特徴から”骨抜き”にされて、自動詞のように扱われてしまう。その意外さが他のクラスの動詞と比べてだんとつだということなんでしょうネ。
そうですね。「待つ」から始まった疑問が、今や感情動詞の性質にまで波及し、悩まされてしまっていますが、、。(あれ? 「悩む」は?)
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[230] 「もの」と「こと」 投稿者:Oyanagi 投稿日:01/08/09(Thu) 12:07

かおりんさん、こんにちは。
番付け表も少しは役にたったようでなによりです。
今度は、モノとコトの問題、そして直接受け身・間接受け身に関係してくる問題ですね。
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>BがAに待たれる」と受身文にしたときに「BがAにほめられる」と違って間接的なニュアンスを持つのも、自動詞的でおもしろいなあと思いました。
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先の投稿では「待つ」のユニークさを、二者を交代したときに<直接受け身>が成立せずに、使役構文が成立する点だとしましたが、かおりんさんがご指摘のとおり、「待たれる」という受け身は<間接受け身・迷惑受け身>としてなら通用しますね。
(スターが追っかけの子に手を焼いて)
「いや、まいったよ。事務所の前で3時間も待たれちゃって・・・・」
そうすると、「AがBを待つ」という事態を表現する際には話者の見方によって、
(1)「BがAを待たせる」
(2)「BがAに待ってもらう」
(3)「BがAに待たれる」
のように使い分けられているとうことですネ。(う〜ん。すごい!)
さて、問題の“大関”クラスの動詞ですが、
-----(かおりんさん)---------
>大関の中の「心配する」「悲しむ」「喜ぶ」を人と人の受身、使役でとらえたときは問題ないのですが、モノやコトで考えると混乱してきてしまいました。私は間違った方向に行き過ぎているでしょうか? 非情の受身になると、問題は変わってきますか? 
>
> 例えば次のようなことを考えて、混乱してきてしまったのです。
>
> 1)家族が彼を喜ぶ(?)
>   彼が家族を喜ばせる(「(原因)て」の省略?)
>   彼が家族に喜ばれる(?)
> 2)家族が彼の結婚を喜ぶ
>   彼の結婚が/彼は結婚して、家族を喜ばせる
>   彼の結婚が/彼は結婚して、家族に喜ばれる <間接受身?>
> 3)家族がその贈り物を喜ぶ
>   その贈り物が家族を喜ばせる
>   その贈り物が家族に喜ばれる       <直接受身?>
>  *私はその贈り物を家族に喜ばれる     <間接受身?>
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*****動詞の意義特徴と対象の関係*********
確かに、対象がモノ(人も含む)とコトの対立は興味深いですね。
ちょっと話がそれますが、認知言語学を勉強し始めて、今回のようなスケーリングをよく考えるようになりました。言葉の分類や文法などもきちっと区別されているようで、実は連続したものを便宜的に線引きしているにすぎないということです。そう考えるとグレーゾーンのものがあっても位置づけができるので“いったいどっちなんだと悩まなくてもいい”ということろが精神的にもいいなと思っています。
さて、「喜ぶ」のような動詞が対象としてどんな物事を要求するかは、最終的には人間の認知の仕方によるものだと思っています。
かおりんさんが、例を挙げられてように、『人』はとらずに、『モノ』か『コト』をとります。しかし、よく観察してみると、その『モノ』も<コト性>をもったものであるこがわかります。(:そのモノの裏にある出来事のようなもの)
「贈り物を喜ぶ」というのは、モノそのものというより、『だれかから贈られたモノ』というコト性を認めることができます。だから「家族は本を喜んだ」のような文はよほどの文脈がない限りおかしな文です。
そうすると、『人』をとる「待つ」という動詞がユニークなのは、やはりそれが持つ意義特徴から、次のような認知の働きが関わっていると考えられないでしょうか。
★「人を待つ」<--「人が来るのを待つ」
つまり、「待つ」という言葉の意味特徴からして、「人」だけを対象にしても「その人が来るコト」という事態が了解されるところがポイントだと思います。
そういう了解が「喜ぶ」「悲しむ」「心配」するでは起こらないか、または非常に難しいということでしょう。人以外のモノの場合でも「コト性」をもつモノ(漢語のサ変動詞になるものなど)なら自然ですが、やはりコトを対象とするのが一番自然になるのだと思います。
*********人と物事との関係********
かおりんさんが挙げられた例文では、2)のところで「彼の結婚が家族に喜ばれる」は対象そのものが主語になっていますから<直接受け身>の例になるでしょう。
全体を見て思うことは、?がつけられた文ように、構文としては可能でもそれをやはりその国の文化というか発想の違いで使わないこともあるということでしょう。
日本語は英語などと比べて、<人と物事の二者の関係>を表現する際にはどうしても人を主語に据えて表現することを求める言語です。だから、物事を主語に据えて、受け身や使役にするよりも、人を主語にすえて、「〜して」のような形式で原因・手段を表して、“そのような事態が成立した”のような形式が使われるのだと思います。これは従来から言われているように、日本語が英語のような<スル言語>ではな<ナル言語>であるという特徴の表れだと思います。
<非情の受け身>のような使い方はあっても、やはり?をつけたようなものは避けれる傾向にあると思います。もちろん、最近は翻訳調の日本語もだいぶ定着してきているようですが、「何がかれをそうさせたのか?!」のような形式は元々日本語にはなかったものですよね。
ですから、上のような“大関”クラスの語彙に限らず、人/物事の対立は起こることだと思います。
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> そうですね。「待つ」から始まった疑問が、今や感情動詞の性質にまで波及し、悩まされてしまっていますが、、。(あれ? 「悩む」は?)
「悩んでしまう」と使うのか「悩まされてしまう」を使うのか、そこが話者の物事の捉え方の違いで面白いですね。また、それを上手に使い分けている母語話者心理も面白いですね。
そういう私は「勉強になりました」というべきか、「勉強させられました」と言うべきか・・・・・(^^;
******ちょっと関係あるかもしれない話*********
蛇足ですが、今回のことを考えていて思い出したことを。
英語でも例えば日本人ならたいてい、「〜に驚く」は to be surprised at爐納け身だけれどbyは使わないというふうに勉強しますが、実はI was surprised by him爐箸いΡ儻譴眈豺腓砲茲辰討六箸錣譴襪箸いΔ里鯑匹鵑如◆屬悄繊」と思いました。驚かすために後ろから近づいて「ワッ!」と背中をたたかれたときなどby himになるのだそうです。たぶん、一番自然なのは英語的な発想ではHe surprised me爐なと思うのですが、どの言語でもやぱり、規則というのは絶対的なものでは連続していているものだなと思いました。
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[231] ありがとうございました。勉強になりました。 投稿者:かおりん 投稿日:01/08/09(Thu) 16:09 <URL>

Oyanagiさん、思いつくままにどんどん展開してしまった質問に対しても、丁寧に答えてくださってありがとうございました。本当に勉強になりました。
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> そうすると、「AがBを待つ」という事態を表現する際には話者の見方によって、
> (1)「BがAを待たせる」
> (2)「BがAに待ってもらう」
> (3)「BがAに待たれる」
> のように使い分けられているとうことですネ。(う〜ん。すごい!)
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これはおもしろいですね。何気なく使っていましたが、こうやって並べられたのを見るのは初めてです。
それから、「モノ」と「コト」の対立もよく分かりました。実は例文を探しているときに、「こういう言い方は文法的にはありえるけど、使ってはいないだろうな」と思いながら検索してみると、ほとんどが「ある」のです。それを読むと、書き手の訴えたい点が見えてくるような気がするのと同時に、私とはまったく違う視点でこの言葉を使っているのだなという感じも受けました。ですから、Oyanagiさんの書いていらっしゃる、
> さて、「喜ぶ」のような動詞が対象としてどんな物事を要求するかは、最終的には人間の認知の仕方によるものだと思っています。
というのには、深く納得しました。その『モノ』を透かしてみると、何かしらの<コト性>が浮かび上がって見え、それが話者の視点を代弁する形で私に訴えかけてきているように思いました。実は自分では意識していないだけで、言葉の後ろに広がる「背景」まで読みとっていることに気づかされました。また、言葉の使い方そのものも、人によって異なったり、癖があったり、様々だなあと思いました。その中で共通項を探っていくというのはおもしろくもあり、大変でもありますね。
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> そうすると、『人』をとる「待つ」という動詞がユニークなのは、やはりそれが持つ意義特徴から、次のような認知の働きが関わっていると考えられないでしょうか。
> ★「人を待つ」<--「人が来るのを待つ」
> つまり、「待つ」という言葉の意味特徴からして、「人」だけを対象にしても「その人が来るコト」という事態が了解されるところがポイントだと思います。
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そうですね。「彼の電話を待つ」も「彼から電話がかかってくるコト」と、「コト」を抜きにしては解釈できないですね。
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> 英語でも例えば日本人ならたいてい、「〜に驚く」は to be surprised at爐納け身だけれどbyは使わないというふうに勉強しますが、実はI was surprised by him爐箸いΡ儻譴眈豺腓砲茲辰討六箸錣譴襪箸いΔ里鯑匹鵑如◆屬悄繊」と思いました。驚かすために後ろから近づいて「ワッ!」と背中をたたかれたときなどby himになるのだそうです。たぶん、一番自然なのは英語的な発想ではHe surprised me爐なと思うのですが、どの言語でもやぱり、規則というのは絶対的なものでは連続していているものだなと思いました。
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このお話、とてもおもしろかったです。
「待つ」から始まってここまできましたが、文化的言語的背景も含めた<話者の視点>を考えるおもしろさを、あらためて知りました。かさねて、ありがとうございました。
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