「ほぼ」と「およそ」;「十分」と「たっぷり」 [コメントする]

「ほぼ」と「およそ」;「十分」と「たっぷり」


笑陽 さんのコメント
 (2005/09/25 22:29:00 -
E-Mail)

 _箸ら会社まで、30分もあれば__行けます。( 
   ,犬紊Δ屬鵝´◆,燭辰廚
   いっぱい  ぁ,箸討

◆〆7設中の新しいビルは__完成している。(◆
   〔鵝 ´◆,よそ  ほぼ ぁ,燭辰廚

1の答えは,韻譴匹癲↓△砲弔い討呂匹説明すれば生徒さんに分かるようになりますか。
問題2の場合は言葉の意味から見ると「ほぼ」と「およそ」どちでもいいと思いますが、どして「およそ」より「ほぼ」のほうが正しいですか。


わかることから順番に

Oyanagi さんのコメント
 (2005/09/26 02:02:57)

笑陽さん、こんにちは。管理人のoyanagiです。

まずは「じゅうぶん」の使い方をどう説明するかですが、これは「十分」の基本的な意味を知っていても、それと結びつけて説明するのが、ちょっと難しいということだろうと思います。
人によって説明の仕方は異なると思いますが、コツは「わかるものから」積み上げていくということだろうと思います。私の考えた方法を書いておきますので、参考になさってください。

■第一段階
「家から会社まで、30分もあれば、仕事が始まる時間に十分間に合います。」
という文を提示して、この「十分」の意味なら理解できることを確認します。
意味:30分という時間は十分だ、ということ。
   つまり、9時に始まるなら、8時半に出れば、余裕で間に合う、ということ。

■第二段階
次に、「間に合う」=「【その場所にその時間までに遅刻しないで】行ける」
と同じことであることを確認する。

■第三段階

実際の会話では、【 】部分は了解しているので、省略されて、
「家から会社まで、30分もあれば、十分行ける」という言い方があると教える。

このようにすれば、最初の「十分+行ける」という組み合わせでは、なかなか理解できなかった「十分」の意味が、基本的な意味とのつながりの中で理解できるのではないでしょうか。

ちなみに、このような使い方は、「十分」の次のような意味の拡張だろうと思います。
<大辞林>より
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%B8%A4%E5%A4%A6%A4%D6%A4%F3&jn.x=26&jn.y=14&jn=%B9%F1%B8%EC&kind=&kwassist=0&mode=0
条件を満たして、不足がないさま。満足できるさま。

大辞林(gooの辞書サイト)


まずはこちらをお読み下さい

Oyanagi さんのコメント
 (2005/09/26 02:04:20)

次に、「およそ」と「ほぼ」の使い方ですが、質問を読んだときに、以前どこかで見たような文だったので、捜してみたら次のところに関連するものがありました。

ぜひこのホームページのch2の「文法情報リンクデータベース」を使ってみてください。
http://nihon5ch.net/ch2/ch2-index.html
文法項目に「およそ」を入力して検索すると、次のサイトの情報がヒットします。
(1)
http://nhg.pro.tok2.com/qa/fukushi-1.htm
このページのQ7
そしてアンケート結果は
http://nhg.pro.tok2.com/reserch-2/reserch1-89.htm

(2)
http://nhg.pro.tok2.com/qa/fukushi-2.htm
このページのQ15
そしてアンケート結果は
■http://nhg.pro.tok2.com/reserch-2/reserch1-98.htm

まずこちらの内容を読んでみてください。人によって語感が違うことがよくわかります。
また、あとで、私の考えを投稿します。

日本語Q&A(樹さんのウェブサイト)


単語の相性

Oyanagi さんのコメント
 (2005/09/27 21:43:43)

笑陽さん、こんにちは。

さて、なぜ「ほぼ完成する」のほうが「およそ完成する」より自然なのか、についてですが、私は次のように考えます。

■googleの検索結果

まず、次の語句をgoogleで検索した結果をご覧下さい。
<注>
以下では「おおよそ」の結果を示していますが、「およそ」もほとんど同じかそれよりも少ない数がヒットするだけです。

(1)完成
 ・おおよそ完成 →290件
 ・ほぼ完成   →347,000件

(2)終わる
 ・おおよそ終わった →152件
  おおよそ終わって →88件
 ・ほぼ終わった   →32,600件
  ほぼ終わって   →26,600件

(3)できる
 ・おおよそできた →118件
  おおよそできて →123件
 ・ほぼできた   →656件
  ほぼできて   →988件

(4)完了
 ・おおよそ完了  →208件
 ・ほぼ完了    →168,000件

(5)終了
 ・おおよそ終了  →159件
 ・ほぼ終了    →182,000件


以上の単語は、「すべて終わる」と関連するものです。
上の数値を比べて分かることは、このような単語と「おおよそ」というのは“相性があまり良くない”ということです。

■なぜ「おおよそ」と「完成」は相性が良くないのか?

私の語感では、「おおよそ終わる」と「おおよそ完成する」を比べると、「終わる」のほうが、許容度が高いですし、実際自分でも使うような気がします。「おおよそできた」なども同様です。

このような語感を頼りに考えてみると、「終わる」や「できる」は
★全体に対して、
 「少し終わった」「半分終わった」「3分の2が終わった」
 「少しできた」「半分できた」「3分の2ができた」
 のような表現が自然にできるからではないでしょうか。

それに対して、「完成」「完了」「終了」のような単語は、そのような見方が“まったくできないわけでない”けれども、普通は“すべてできあがった状態を強くイメージ”すると思います。
  ?「少し完成した」「少し完了した」
  △「半分完成した」
  △「半分完了した」

※実際は上のような言い方をすることは確かですが、そうであっても、やはり「完成」は全部できてこそ「完成」だそ、「完了」は全部終わってこそ「完了」だというイメージは根強く頭の中にあるのだろうと思います。

そのようなイメージが強い単語は「ほぼ」との相性はいいです。なぜかというと、「ほぼ」は“完全とは言えないけれども、それに非常に近い状態”に対して使うことができるからです。

以前の投稿からすると、笑陽さんは日本人ではないようですから、このような語感(イメージ)の話をしても、ちょっと理解しにくいところがあるかもしれませんが、次のような例をみてみると、理解の助けになるかもしれません。

■「完全な状態」を強くイメージする単語との相性

(6)満点
 ・おおよそ満点 →3件
 ・ほぼ満点   →27,200件

※「およそ満点」は9件、「おおよそ満点」は4件ヒットしますが、「およそ満点とは言えない」のような否定と呼応する使い方を排除すると、実際に「だいたい」の意味で使われている例はまれです。


(7)完璧

 ・おおよそ完璧 →27件
 ・ほぼ完璧   →217,000件

<注>
上の「おおよそ」のヒット件数は、「おおよそ完璧とは(言えない)」や「おおよそ完璧には(ならない)」のような否定と呼応する表現を削除した数です。

(8)間違いない

 ・おおよそ間違いない →546件
 ・ほぼ間違いない   →102,000件

このように「完全な状態」を強くイメージする単語との相性を観察してみると、「ほぼ」と「おおよそ」の使われ方の差があきらかになると思います。

■まとめ

「ほぼ」と「おおよそ」(およそ)は、意味の上では、「だいたい」と似ている意味だとされるけれども、実際の用例を観察してみると、次のことが言えます。

・数を修飾する場合
 例)おおよそ100人(が来た)
 「おおよそ」は問題なく使用できる。

・述部を修飾する場合
 ★程度を表す語句と一緒に使われる動詞の場合
  例)わかる、できる、終わる、など
 「おおよそ」は問題なく使用できる。
  ※ただし、「終わる」については、個人差がある。

 ★そうでない場合
  例)完成、完了、終了、完璧だ、間違いない
 「おおよそ」は不自然になり、その許容度はかなり個人差がある。

■結論

そこで、いただいた質問についてですが、上のような理由から、「ほぼ」が正解となり、「およそ」は不正解となっていると言えます。

ただし、不正解とは言っても、実際に使えないというわけではなく、不自然ながらも使っている人はいると言えるでしょう。

以上です。何か不明な点があったら、遠慮なくご質問ください。

google(日本)


笑陽 さんのコメント
 (2005/09/28 13:52:08)

大変勉強になりました、ご親切どうもありがとうございます。
^_^


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