DON さんのコメント
(2003/12/11 23:46:47)
受身についてですが、
人を(車で)送る、人を案内する、人を紹介する
を受身にすると、迷惑の意味が強くなってしまうと思うのですが、自動詞ではないし、直接の受身だし、どのように説明していいいのか悩んでいます。文法書にものっていないし。。。アドバイスお願いします。
よくある説明にてらして
きんちょ さんのコメント
(2003/12/12 23:44:46 - E-Mail Web)
よくある説明では,
間接うけみ: 迷惑,被害の意味になる
直接うけみ: 迷惑,被害の意味になるかどうかは
文脈により,状況次第
ということですよね。ですから,「人を(車で)送る」「人を案内する」「人を紹介する」
をうけみにしたときに、迷惑の意味が でるというだけでは うえの説明と矛盾すると いうことには ならないと おもいますが,たぶんDON さんは単に「迷惑の意味が でることがある」というだけではなく,「つねに迷惑の意味が強調される」というふうに感じているから質問されているんだろうと おもいます。
しかし,
「運転手つきの高級車で送られて帰るのも気分がいいものだ」
「あの一行は親切なガイドに案内されて,すっかり ごきげんだ」
「司会者に紹介されてから壇上に あがってください」
などの文に「被害」の意味は ないでしょう。
たぶん,「車で送られる」「案内される」「紹介される」という ことばをきいたときに すぐさま「迷惑」の意味を連想するのは,おおくの ばあい,これらが「テもらう」をともなって つかわれることが自然になるからだと おもいます。つまり,直接うけみそのもののなかに「迷惑」を表示する機能はないが,動詞の意味的な性質から「テもらう」をともなうことが おおい語では「テもらう」の不在が「迷惑」を暗示するということが おきているのだと おもいます。
ここで「動詞の意味的な性質」と かきましたが,このケースに則して それを簡単に定義すれば,「もともと 動作の うけてのほうから たのんで してもらうということが おおい行為,あるいは,そうでないときでも してもらったときには 動作の うけてが感謝するのが普通であると みなされる行為」ということに なろうかと おもいます。
きんちょ さんの
DON さんのコメント
(2003/12/15 14:23:49)
ありがとうございました。大変参考になりました。初めて受身を勉強する授業の進め方で悩んでいたのですが、もう一度どのように整理して出すか考え直してみようと思います。