過去ログ(管理人) さんのコメント
(2003/10/16 14:23:55)
※これは過去ログを整理したものです。(管理人)
No.802
投稿時間:03/07/21(Mon) 23:58
投稿者名:kao
Eメール:m-kazuyo@smail.plala.or.jp
URL :
タイトル:きっと・・
「きっと明日は晴れるでしょう。」と「たぶん明日は晴れるでしょう」の意味の違いは、きっと=ほぼ確実。たぶん=おそらく。で良いですか??中級の前半クラスに教えるのですが、もっとわかりやすい説明があれば、教えてください。
No.805
投稿時間:03/07/23(Wed) 20:46
投稿者名:Oyanagi
Eメール:
URL :
タイトル:「わかりやすさ」を教師が実感するために
> 「きっと明日は晴れるでしょう。」と「たぶん明日は晴れるでしょう」の意味の違いは、きっと=ほぼ確実。たぶん=おそらく。で良いですか??中級の前半クラスに教えるのですが、もっとわかりやすい説明があれば、教えてください。
学習者が
「ほぼ」「確実」「おそらく」という語彙を学習していれば、何の問題もないでしょう。そうでないなら、説明が堂々巡りになってしまうかもしれませんね。
単に言葉で言い換えるのではなくて、このような副詞の<役割>を考えて、例えば「確からしさ」のようなスケールを考えて、どの程度そうなる、そうする、そうだと考えているのか、といった視点で説明してみるのも一つの方法でしょう。
気持ちというのは、人によってそれぞれぞれですから、「なぜその程度の確からしさ」なのかが学習者がある程度客観的に判断できるように、根拠となる背景などを出してあげればわかりやすいでしょう。
ええと、それから、これは意味、用法の説明とは直接関係ありませんが、話し手の「自信の現れ」のようなものを、教師が役者ぶりを発揮して、印象づけるのも効果的でしょう。
★自分の頭の中では、しっかり根拠があて、強くそうだ、そうする、そうなる、と言う場合→自信をもって「きっと〜」
★自分の頭の中では、そうだ、そうなる、そうすると思っているけれども、そんなに強くは言えない→ちょっと自信なさげ「たぶん〜」
★自分の頭の中では、そうだ、そうなる、そうすると思っているけれど、そうではない、そうならない、そうしないという可能性もあることを言う →かなり自信なさげに「もしかしたら〜(※)かもしれません」
※ここには、「きっと」「たぶん」の内容と反対のことが来ますよ。
ということで、シンプルでわかりやすい説明+役者ぶりを発揮して効果的な導入を考えてみてください。
蛇足ですが、初めのころは失敗から学ぶことが多いし、それが必要だと思います。ですから、完璧なものを準備して臨むことより、とりあわず、自分なりに考えたことを実戦してみて、悪かった点を直していくのがいいと思います。もちろんやり直しがきない学校の場合は要注意ですが。
参考までに『すぐに使える実戦日本語シリーズ3 くらべておぼえる 副詞(初級・中級)』(専門教育出版)から程度の順番について書かれている部分を引用しておきます。
>(P.87)
> 絶対に>きっと>たぶん>もしかしたら
例文づくりに行き詰まったら、こんな参考書も役に立つのでは。良質な例文と練習問題がたくさん載っています。
とにかく、「わかりやすさ」というのは、頭で考えていてもなかなかつかめないと思います。こういう掲示板のいい点は、アイディアを手軽に得られることですが、最終的には、実践を通じて学んでいくことが大切だと思います。「わかりやすさ」を求めて、頑張ってみてください。