■分裂文(強調構文)の「〜のは(いつ/何/どこ/○○)です(か)」
saorinさんが指摘されているように、この構文で主語名詞句を残したままにすると、「は」から「が」へ変換することになります。これは上の主題化とは別に構文上の要請でほぼ機械的に起こることです。
例えば、練習Aにある「父が生まれたのは○○です」という文の場合は、もし「お父さんは××で生まれましたか」という質問に対して、「父」を残したまま文を作ると「父【は」生れたのは○○です」ではなく「父<が>生まれたのは○○です」としなければなりません。このような「は」→「が」変換をここできちんと説明しておくのは悪いことではないと思います。
ちなみに、練習Bの7,8では、このような変換を回避するために、(わざと?)主語の名詞句を出さないでQ&Aの答えを出させるようになっています。しかし、【問題】の4の2)の作文では、主語の「木村さんは」を入れて答えを書く学生もいるかもしれません。その場合は「木村さん<が>生まれたのは九州です」と教えることになります。
ただし、「は」→「が」変換を説明する場合であっても、文法についてはあまり深入りせず、<文型>でまるごと教えるという姿勢が大切だと思います。
以上ですが、何か不明な点があれば書き込みをしてください。平日はなかなか時間がとれませんが、できるだけ迅速に返信をしたいと思います。 |
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