momokoさん、こんにちは。nihon5ch管理人のoyanagiです。
助詞の「に」と「を」の違いについてのご質問ですね。私は個人的には「を」のほうをよく使うとおもいますが、まずはgoogleを使ったネット上の使用例の検索結果を。
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「結婚式に欠席する」+「結婚式に欠席した」=199,300件
「結婚式を欠席する」+「結婚式を欠席した」=328,000件(2011/11/02現在)
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この数だけ見ると、どちらもよく使われていることがわかりますね。意味(ニュアンス)の違いを考える前に、二つの辞書の記述を紹介します。最初に『新明解国語辞典』第6版(三省堂)
====(引用開始)
<なにヲ―する><なにニ―する>
出るべき会合などに出ないこと。
〔狭義では、学生・生徒が学校を休むことを指す〕
====(引用終了)
この辞書の文型の記述によれば、「を」も「に」も使われるということがわかります。
次に例文が載っている『デジタル大辞泉』(小学館)です。
====(引用開始)
[名](スル)出席すべき会合などに出ないこと。また、生徒や学生が学校を休むこと。
「同窓会に―する」「授業を―する」
====(引用終了)
「同窓会」には「に」が、「授業」には「を」が使われています。母語話者の直感として「授業」「学校」の場合、つまり新明解国語辞典が「狭義」の意味としている用法では、「を」を使わないと非常に不自然に感じます。事実、googleを用いたウェブ上の検索では次のような結果になりました。
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「学校に欠席した」 5件
「学校を欠席した」246,000件(2011/11/02現在)
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以上のことから、「授業」「学校」の場合は「を」が使われるけれども、それ以外のとき、例えば「○○式」「○○会議」「○○委員会」「○○研究会」「○○審議」「○○採決」などには「に」も「を」も使われているのではないかと予想ができます。
(つづく) |
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