こいけさん、こんにちは。勉強部屋掲示板へようこそ。週末は学校の行事があり、ご返信が遅くなりました。
私の考えでは、以下に示すように、二段階に考えて、現場のニーズに合わせて処理されるのがいいかと思います。
■第一段階
『みんなの日本語』8課の文型は、手引きにあるように、
+そして+ / −そして−
+ が − / − が +
で、理解できて、練習できるように設計されているのだろうと思います。
「そして」というのは、繋ぐ内容が矛盾していてはいけないので、「プラス評価の内容」の場合は「プラス」、「マイナス評価の内容」の場合は「マイナス」がつづきます。そして、この8課では“そうでない場合の文型”として「〜が〜」が導入されています。ですから、〈順接〉の「から」「ので」対〈逆接〉の「が」のような構図でとらえないほうが混乱が少ないだろうと思います。
それを踏まえて、改めてこの教科書の内容を分析すると、次のようになっています。
例文は通し番号にして、重複しているものは省略しています。
<例文>p.64
(1)古いですが、とてもおもしろい映画です。
(その映画:古い:おもしろい)
<会話>p.65
(2)「お仕事は、どうですか」「忙しいですが、おもしろいです」
(仕事:忙しい:おもしろい)
<練習B-4>p.67
(3)「日本の車はどうですか」「高いですが、いいです」
(日本の車:高い:いい)
(4)「会社の寮はどうですか」「古いですが、きれいです」
(会社の寮:古い:きれい)
(5)「日本の食べ物はどうですか」「おいしいですが、高いです」
<練習C-1>p.69
(6)「日本語の勉強はどうですか」「おもしろいですが、難しいです」
(日本語の勉強:おもしろい:むずかしい)
(7)「大学の寮はどうですか」「小さいですが、きれいです」
(大学の寮:小さい:きれい)
(8)「日本の生活はどうですか」「忙しいですが、楽しいです」
(日本の生活:忙しい:楽しい)
( )に示したように、前件の単語の意味と後件の単語の意味だけから、「+」と「−」の組み合わせになっていることが理解できます。ご質問の(3)についても、単に+と−の組み合わせという視点で捉えれば、「そして」ではなく、「が」でつなげればいいと了解できます。 |
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