こんにちは。oyanagiです。
「〜中」という表現は、通常動作を表す動詞(※日本語学では「継続動詞」と呼ばれる動詞)について、その動作が進行していることを表します。「食事中」「会話中」「話し中」「考え中」など。
ところが、例外的に状態変化を表す動詞についてその結果状態を表すものがあります。ご質問の「故障中」や「停車中」「停泊中」、そのほかにも、よく使われるものは「閉鎖中」「妊娠中」などがあります。
日本語の「〜ている」はどちらの動詞にもつきますが、「〜中」は全体を見れば動作を表す動詞のほうに付くのが普通です。上の例外扱いされるものは、日常生活でその「変化結果」が普通(デフォルトの状態)ではなく、一時的なもので、いずれ(近いうちに)元に戻る、または普通の状態に移るという意味に焦点が当てられて使われるようになったものだと思われます。その点で「繰り返し性」ともつながっています。
上記の理由で「死亡中」や「結婚中」のような言葉は使われません。ただし、時代が変わって、「死亡状態」が一時的で生死のコントロールができるような世の中になれば、また「結婚」が一時的で普通ではない状態とみなされる世のなかになれば(そんな世の中が来たら怖いですが・・・)「〜中」という表現も使われる可能性はあります。あくまで可能性です。
最後に、現在、「コロナウイルス 非常事態宣言発令中」ですね。
この「〜中」は本当に一時的で早く終息してもらいたいものです。 |
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