tresetteさん、こんにちは。サイト管理人のoyanagiです。
最近の図書はチェックしていませんが、メタファーの分類と変遷ということで、日本語の図書というのであれば、まず入門書として次のものをご覧になって、あとは参考文献リストをチェックしてみてはいかがでしょうか。
(1)研究の歴史を概観するために
・『月刊言語』2002年7月号(Vol.31 No.8)は「メタファー」の特集です。
最初に瀬戸賢一氏の「メタファー研究の系譜」があります。大きな流れはこれを読めば掴めるでしょう。
(2)具体的なメタファーの分類について
メタファーは、Lakoff and Johnson(1980)"Metaphors We Live by" によって新しい世界(認知意味論におけるメタファー)が切り開かれました。この認知的なメタファーの概念とその具体例を知るための入門書としては次の本をお薦めします。
・松本曜(編)『認知意味論(シリーズ認知言語学入門第3巻)』(大修館書店)
この「第5章 メタファー表現の意味と概念化」を読んでみてください。
ちなみに、"Metaphors We Live by" は『レトリックと人生』(大修館書店)として邦訳本が出ています。
(3)読み物としてメタファーを実感したというのであれば次の新書をお薦めします。
・瀬戸賢一『メタファー思考』(講談社現代新書)
視覚メタファーと空間メタファーを分類して豊富な例文を示しています。
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歌詞におけるメタファーというのは、なかなか面白そうなテーマですね。卒論がんばってください。 |
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